ここ数年、パソコンや携帯でリトミックについて検索したりすることをしていなかったのですが(する時間と心の余裕がありませんでした)最近は積極的に見るようにしています。
某リトミック教室のメルマガに登録してみたのですが、届いた文章に驚きました。
●●音楽レッスンの大きな特徴は、
「ピアノを使わなくてもできる」
というところです。
つまり、ピアノが弾けないから、リトミックはできない、
という思い込みから、離れていただきたいのです。
リトミックは本来、オールマイティーなものです。
コツを押さえておけば、もっと子どもたちのやる気を引き出し
集中力を育み、自己肯定感をアップできるとても素晴らしい教育法です。
ピアノを使わずにリズム感あふれる音楽空間をつくっています。
これにより、高度な質の高いレッスンを提供し成果を出しています。
(一部抜粋)
「ピアノを使わなくてもできる」
「リトミックは本来、オールマイティーなものなのです」
この2つに違和感を覚えました。
私も生徒として、ダルクローズリトミックのレッスンの中でピアノがない、声(うた)や太鼓、クラップなどでのレッスンは受講したことがあります。
でもそれは、一流の指導者が即興演奏で音楽を奏でしっかりと課題に向かって緻密な順序・目的がある素晴らしいレッスンでした。
「即興演奏」がないリトミックってリトミック?
リトミックは本来オールマイティーなもの
音楽に合わせて体を動かせば全てリトミック
全く違います。
「リトミック」は100年以上前、ジュネーブの音楽院で和声学の先生をしていたエミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)によって誕生しました。 ダルクローズはある日、鼻歌交じりに歩く学生の姿を見て、人間の身体の中には本来備わったテンポ感やリズム感があることを発見。そこで彼は学生に裸足で自由に歩かせ、その動きに合わせてピアノの即興演奏をつけ、音大生たちの音楽的感覚を引き出しました。それが、リトミックの原型になったのです。
リトミックは本来、オールマイティーなものです。
どうしてこの一文を書いたのか、不思議です。
楽しい!
リズム感が身に付く!
音感がよくなる!
ダルクローズのリトミックが世間一般のリトミックになる日が早く来てほしいなと思います。